もしあなたが対戦相手をバリュータウンに連れて行きたいなら、フロップを上手くプレイできるような
ハンドでプレイすれば、上手くゆくでしょう。今週、おまちかねのスターティングハンド表を公開する
つもりでしたが、プリフロップ戦略について書くことは「これがあなたのポジションです、そしてこれが
あなたのハンドです。さあお金が儲かりますよ」と書くような単純なものでないことに気づき、その前に
前提となる記事を書きました。

初心者には、何故あるハンドがある状況でプレイできるかを理解することがとても勉強になると
思います。もし私が超長文を書いて、さらにチャートまでつけたら、初心者は消化不良をおこして
しまうでしょう。ですので、プリフロップ戦略の前提となる知識についての記事を書くことにしました。
オープンレイズチャートとそれに関するアドバイスについては、数日待ってください。

記事で使う様々な略称
acronyms1

チャートを見る前に、あなたに、あるハンドをプレイできる理由を考えてほしいと思っています。
明らかに、それぞれのハンドには相対的なハンドの強さが存在します(だれでも知っている通り、
AAでレイズするのは+EVで、72でレイズするのは-EVです)。しかし、ポットをオープンする前に、
後ろにアクションが残っているプレイヤーの数、プレイの傾向、スタックサイズとポジションなどを
考慮しなければいけません。

完全な初心者ですら、ポストフロップをインポジションで戦えることは利益的であると、直感的に
わかるでしょう。多くの人はあなたに、ポジションがあれば、「他のプレイヤーが何をするかを先に
見ることができる」から、有利であると教えるでしょう。これは本当のことですが、ただし、
情報だけではそれをお金に変えることはできません。

おそらく、インポジションにいることの最大の利点は、ポットサイズをコントロールできる
という点にあります。あなたか対戦相手が既にオールインをしているのでなければ、相手がベット
してきた場合に、更にそれ以上ポットにお金を入れるかどうか、あなたが選択できます。もしハンドが
強ければ、レイズして巨大なポットを作り出すことができます。ドローハンドであれば、ドローが
完成する確率と、コールするためのポットオッズを計算して、何が+EVかを知ることができます。
弱いハンドを持っていて、ブラフで相手を降ろせそうにないと思えば、単にフォールドし、損失を
最小化することができます。
もし相手がチェックしてきたら、バリューベットやブラフベットを打てるし、チェックビハインドする
こともできます。これは弱いハンドやドローを持っている時に理想的です。なぜなら、あなたは追加の
お金を払う事なしに、マージナルな状況でショウダウンに1ストリート近づくことができ、さらに
フリーカードがあなたのハンドを発展させるかもしれないのです。

アウトポジションに居る場合には、これらの利益は全て失われます。インポジションにいる対戦相手が
ポットサイズをコントロールでき、インポジションにいる時と全く同じハンドだったとしても、
同じ利益を出すことはできない
のです。この理由は様々です。

1.OOPでベストハンドを持っていてバリューベットをした場合、相手は降りることもできる。その場合、
あなたはお金を得ることができない。もし相手が料金を払いたくなければ、バリュータウンに連れて行く
事はできないのです!勝つ場合もたいていは小さいポットで、プリフロップのお金しか手に入らない
ことが多いのです。

2.OOPで良いハンドを持っていてバリューベットをした場合、相手はそれ以上に良い手の場合に
レイズできるし、ハンドを持っていない場合でも、ベストハンドをリプリゼントしてブラフできる。

3.もし、OOPでマージナルハンドを持っていて、ポットコントロールのためにチェックした場合でも、
相手はポジションを利用してベットでき、そうなった場合、結局プレイし続けるためにはポットに
お金を入れる必要があります(あなたはポットを小さく保ちたくても、相手はポットを大きくできる)。

4.もし、OOPでドローやマージナルハンドを持っている時に、チェクビハインドしてフリーカードを
もらったり、安くショウダウンに向かうことができない。あなたは、インポジションの相手がそうして
くれることを祈るしかできないのです。

このシリーズを通して、スタンダードなラインを取って難しいスポットを減らす、わかりやすい
プレイスタイルをお薦めしていきます。OOPでプレイすることは、変則的なポストフロップのスポットに
巻き込まれることが明らかに多くなるので、OOPにいる時は「トラブルハンド」を避ける方がいいでしょう。
今後このシリーズで、「トラブルハンド」についてもお話します。

OOPでプレイしづらい種類のハンドというものが存在します。ハンドランク下位のもので、投機的、
ともいわれるものや、ドローハンドがそれに当たります。スーテッドコネクタがその典型例です。
スーテッドコネクタは、もし5枚のコミュニティカードが安く見られるのであれば、ストレートや
フラッシュ等の強いハンドを作ることができます。しかし、もしあなたがOOPなのであれば、ポットを
小さく保ち続けるのは難しく、そして、上で書いたように、最終的にモンスターハンドを作れたと
しても、それに見合う額を相手に支払わせるのが難しい
のです。

もしハンドがプレイできるかどうか考える際に、ポジションが一番重要ということを理解できないなら、
2NLでの100kハンドに及ぶサンプルの、ポジションごとの損益を見てみてください。

ProfitByPos

一番利益を出しているのがボタンで、そこでは私は65sやT9o位の弱いハンドでもオープンします。
成績ば一番悪いのはブラインドです。FRにおいてブラインドはだれでも負けるポジションです。
しかし、EP+1(9人テーブルではここがUTGです)の数字を見てください。UTGからは、私はとても
強いハンドしかプレイしていないのにもかかわらず、$1.9の利益しか出ていないのです。
信じようが信じまいが、JJでのオープンですら、赤字になっています。ここから推測できることは、
インポジションで弱いハンドでプレイをすることのほうが、アウトオブポジションで強いハンドで
プレイするよりも利益的である
、ということです。

9人テーブルのアーリーポジションにおいてオープンして利益を出せるのは、かなり限られたハンドのみ
です。OOPで稼ぐことはかなり大変なので、初心者は、OOPでのプレイが微妙に+EVな程度のハンドで
プレイをするのは避けるべきだと思います。
我々は、ポストフロップでインポジションで戦うことができそうな状況で、より多くプリフロップで
オープンレイズすべきなのです。なぜなら、インポジションでプレイすることはOOPよりも単純で、
相手の行動も予測しやすいからです。また、フロップでマルチウェイになるよりも、ヘッズアップに
なるほうがよいでしょう。これは、複数を相手にするより一人を相手にした場合のほうが、より簡単に
ポットを勝ち取ることができるからです。あなたがレイトポジションでオープンした時には、後ろの
人数が少ないので、アーリーポジションでオープンした時よりもマルチウェイになりづらいという利点も
あります。

私が次の記事で書く予定のオープンレイズレンジは、かなり「バランスのとれていない」ものです。
2NLの平均よりもEPはかなりタイトで、LPではかなりルースです。(もっと上のレートでは、注意深い
相手に対向するために、スーテッドコネクタやスモールペアもレンジに入れて、バランスを取る必要が
あります。しかしここは2NLであり、このプレイでエクスプロイトしていけるのです。)
私のチャートに機械的に従ってプレイするだけでも、おそらく利益は出るでしょうが、私が読者に
もっとも重要であると思うことは、このオープンレンジがどうやって作られたかを理解することです。
それができれば、自分のプレイスタイルに適応させたり、更に重要な事としては、テーブルにいる相手に
合わせて調整することができるようになるのです。例えば、あなたのいるテーブルの相手の傾向が
ルースパッシブであるなら、トップペアを作りやすく、ヒットしたらバリューベットを打てるような
ハイカード系でより多くオープンすることができます。逆にもしテーブルがかなりタイトなのであれば、
ブラインドをスチールするためにある程度オープンレンジを広げることができます。プリフロの3BETが
飛び交うようなアグレッシブなテーブルなのであれば、基本的にはレンジを狭くし、3BETに対抗できる
ようにするべきでしょう。マージナルなハンドでオープンし3BETに降り続けることは、お金を失い続ける
ことになるからです。

ポジションごとのハンドチャートは数日以内に投稿しますが、もしあなたがカードマトリックス表を
見たことがなければ、最初は混乱するかもしれません。下の図が理解の役に立つと思います。

cardmatrix

私はテーブルの状況によってオープンレンジを変えてはいますが、スターティングハンドチャートは
2NLの100bb持ちのランダムプレイヤーと9人卓でプレイすることを想定して作っています。特に
気をつけて欲しいのは、チャートは9人卓が満席になっている前提ということです。もしテーブルに
空席があったり、シットアウトしているプレイヤーがいる場合は、自分のポジションをボタンへ
一つ近づけて読み替えてください。例えは自分がUTGにいて、一人抜けの状態なら、自分のポジションを
UTG+1と読み替えるということです。もし複数プレイヤーが同時にスタックされたりしていなくなると、
テーブルに6人しかいない場合もありえます。この時に2番めのポジション(後ろに4人いる)なら、HJ(MP3)にいる、と読み替えるわけです。

オープンレイズの標準サイズは3bb(2NLでは6セント)です。前にリンパーがいる時は、その人数につき
1bbを追加してください。リンパーが一人いた場合は4bb、二人いた場合は5bbのように。標準的なサイズ
から逸脱する特定の理由などもありますし、レイズではなくオーバーリンプする場合もありますが、
それについては後の記事で述べます。

上手く行けば、この記事でプリフロップの戦略とともに、ポジションの重要性について焦点を当てて
これたとおもいます。ですが、チャートそれ自体と合わせて書きたい情報はまだまだあります。

それではまた次回。グッドラック!

元記事 The ABC of 2NL, part 4: The importance of position when forming your pre-flop strategy (2013/4)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-4-The-importance-of-position-when-forming-your-pre-flop-strategy

※追記
出来事さんにツイートで紹介していただいた部分が、
ちょうど日本語がおかしかったので修正しました。。。

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